審判委員会からのメッセージ

審判委員会委員長 長谷川育男

東京都柔道連盟の主催大会、また関連する大会に審判員として御尽力、御協力頂いている先生方に対し、深く御礼を申し上げます。
大会規模、レベルに関係なく審判員の存在なくして大会を行うことは出来ません。また、大会が成功に終わり、魅力ある素晴らしい大会だったと言われるか否かは審判員の出来、不出来によるところが大変大きいところであります。
本年も引き続き、多くの先生方の御理解、御協力を頂き、各種大会における審判の充実に努めていく所存であります。何卒、宜しくお願い致します。
さて、日本国内では長年に渡り、「講道館柔道試合審判規定」と「国際柔道連盟試合審判規定」が大会によって使い分けられて来ましたが、昨年からは国内で実施される一部の試合を除いた、全ての大会(少年試合も含め)が「国際規定」において実施されるようなりました。
「日本伝講道館柔道」の創始者、嘉納治五郎師範は生涯に渡り柔道の世界的な発展を目指し尽力されたことは承知の通りであります。
日本発の柔道が国際化されて半世紀、現在では199の国が国際柔道連盟に加盟し、オリンピック競技種目としての確固たる地位を確立するなど発展を遂げております。
しかし一方では、国際スポーツへの変貌により様々な問題も起こっているのも事実です。
勝てば良いという「勝利至上主義」やポイント狙い、反則狙いの柔道、組まない、組ませない柔道、さらに、投げるのではなく、倒す、倒れ込む柔道などである。
柔道の競技内容の低下と共に「ジャケットレスリング」と呼ばれるようになったのを重く受け止めた国際柔道連盟では、嘉納師範が創始した本来の『一本』を目指す柔道を推奨する目的から「効果」の廃止や、体勢を低くし倒れ込む、脚を取り合う柔道に歯止めをかけ、正しい柔道をさせるため、帯から下を片手や両手、または片腕や両腕で直接攻撃・防御することを禁止とし、「反則負け」とするなど、新たな取り組みが試行されております。
審判員は規定の理解は勿論、柔道の本質を正しく理解した上で自信を持って審判を務めて頂きたいと思います。
近年、東京都柔道連盟、審判委員会の問題点として、少年大会における審判員の確保が容易でない現状です。
審判委員会ではこれまで以上に多くの審判員に試合経験を積んで頂くため、審判員の選考に努めておりますが、まだまだ十分な成果が表れていないのが実状であります。
こうした状況を踏まえ、特に若手の審判員には積極的な審判活動により「審判力」の向上を図って頂きたいと願っております。
また、女性にも是非、審判に挑戦して頂きたいと期待しております。現在、東京都柔道連盟の審判ライセンス取得者(B級ライセンス以上)565名が登録されておりますが、女性審判員は14名です。是非、女性柔道人にも審判資格を取得して頂き、精力的な審判活動によって柔道界に貢献すると共に柔道に携わって頂ければと願っております。
平成23年度はC級ライセンスの講習及び試験、第1回目が7月10日、第2回目を9月25日、B級ライセンスは9月25日に講習会及び学科試験、2月に実技試験を実施する予定です。
また、A級ライセンスの受験推薦者は5〜6月に選考され、全柔連が行う試験は7月を予定しております。
A級ライセンス試験の受験者選考について、審判委員会としての基本的な指針は、
@審判意欲が旺盛で審判活動(特に都柔連主催大会)を積極的に行っている人物であること。
A審判技能に優れ、東京都代表として推薦できる人物であること。
B取得後も審判活動を行う可能性が高い人物であること。
以上の3要素を基本に年齢や所属のバランス等を考慮し総合的に見て妥当と判断した人物を選考しております。
審判委員会一丸となって取り組んでまいりますので、皆様の御理解、御協力をお願い申し上げます。

 

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